みくり (実栗)
学名 Sparganium stoloniferum (S. erectum) 日本名 ミクリ 科名(日本名) ガマ科 日本語別名 アイバグサ、ヤガラ 漢名 黑三稜(ｺｸｻﾝﾘｮｳ, hēisānléng) 科名(漢名) 香蒲(ｺｳﾎ, xiāngpú)科 漢語別名 三稜(ｻﾝﾘｮｳ,sānléng) 英名 Bur reed
| 2024/05/24 植物多様性センター | |
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| 雌花 | 雄花 |
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| 2023/06/21 同上 |
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| 2024/07/09 同上 |
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| 辨 | ミクリ属 Sparganium(黑三稜 hēisānléng 屬)には、北半球の温帯･亜寒帯に約19種がある。 ホソバウキミクリ S. angustifolium(S.kawakamii;綫葉黑三稜) 絶滅危惧Ⅱ類(VU,環境省RedList2020) S. confertum(穗狀黑三稜) オオミクリ S. coreanum(S.eurycarpum subsp.coreanum, S.erectum var.macrocarpum, S.macrocarpum) 絶滅危惧Ⅱ類(VU,環境省RedList2020) エゾミクリ S. emersum(S simplex;小黑三稜) ヤマトミクリ S. fallax(S.yamatense;曲軸黑三稜) 絶滅危惧Ⅱ類(VU,環境省RedList2020) タマミクリ S. glomeratum(短序黑三稜) 絶滅危惧Ⅱ類(VU,環境省RedList2020) ウキミクリ S. gramineum(S.friesii) 絶滅危惧Ⅱ類(VU,環境省RedList2020) チシマミクリ(タカネミクリ) S. hyperboreum(無柱黑三稜) 絶滅危惧IB類(EN,環境省RedList2020) ナガエミクリ S. japonicum 絶滅危惧Ⅱ類(VU,環境省RedList2020) S. limosum(沼生黑三稜) ヒナミクリ S. natans(S.minimum;矮黑三稜) エゾミクリ S. simplex(小黑三稜) 『中国本草図録』Ⅳ/1907･『中薬志Ⅰ』図11 ミクリ S. stoloniferum(S.erectum subsp.stoloniferum;黑三稜) 『中国雑草原色図鑑』280･『中薬志Ⅰ』図10 ヒメミクリ S. subglobosum(S. stenophyllum; 狹葉黑三稜)『中薬志Ⅰ』図12 絶滅危惧Ⅱ類(VU,環境省RedList2020) S. yunnanense(雲南黑三稜) |
| なお、漢名を荊三稜というものは、ウキヤガラ Scirpus yagara(S. fluviatilis)。 | |
| ガマ科 Typhaceae(香蒲 xiāngpú 科)については、ガマ科を見よ。 | |
| 訓 | 「和名ハ實栗ニシテ果球毬彙(いが)ノ如ケレバ云フ、やがらハ矢幹ニテやノ幹ヲ云ヒ其莖ヲ其者ニ擬セシナリ」(『牧野日本植物圖鑑』)。 |
| 『本草和名』及び『倭名類聚抄』三稜草に、「和名美久里」と。 『大和本草』三稜に、「河内ニテハ矢カラト云」と。 小野蘭山『本草綱目啓蒙』10 荊三稜に、「ミクリ和名鈔 ミツカド藝州 ウキヤガラ伏見 ヤガラ河州 ロウトウ播州」と。 |
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| 説 | 北海道･本州･四国･九州･朝鮮･遼寧･吉林･黑龍江･華北･陝甘･江蘇･江西･湖北･雲南から、ユーラシア･北アフリカの温帯に分布。 |
| 絶滅危惧Ⅱ類(VU,環境省RedList2020)。 | |
| 誌 | 中国では、塊茎を三稜(ｻﾝﾘｮｳ,sānléng)と呼んで薬用にするものに、荊三稜と 黑三稜とがある。 『中藥志 I』pp.23-31 によれば： 薬名を荊三稜というものは、次の植物の塊茎である。 ミクリ S. stoloniferum(黑三稜) エゾミクリ S. simplex(小黑三稜) ヒメミクリ S. stenophyllum(細葉黑三稜) 薬名を黑三稜というものは、次の植物の塊茎である。 ウキヤガラ Scirpus yagara(荊三稜) このように、荊三稜と黑三稜とは、植物名と薬名が入替っている。 『全國中草藥匯編 上』pp.32-34 によれば： 三稜(黑三稜)はミクリ、荊三稜(泡三稜)はウキヤガラである。 |
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